口臭と舌苔(ぜったい)について No.1○舌を観察してみましょう 舌苔(ぜったい)の大半は、食物残渣、剥離した舌の上皮細胞、口腔内細菌及び その代謝産物から構成されていて、取り出すと悪臭がします。 体調が悪い場合、不規則な生活、アルコールや、甘味飲料の多飲、刺激物の摂取に より付着します。 口呼吸や、緊張の持続などにより、唾液が不足すると口腔内の自浄作用が落ちて 分厚くつきます。 もっと悪化すると、舌に縦に深い皺が出現したり、横に小さなしわが出たりして 慢性化し、口臭がひどくなります。 ○舌をもっと細かく観察してみしょう その表面は、細かいビロードのような乳頭で覆われています。 その中で、糸状に見えるものは糸状乳頭と呼ばれ、これがあることは病気ではなく 舌苔(ぜったい)でもありません。 それはちょうど、絨毯の表面を構成する、1本1本のビロードの糸のような構造で 舌の表面中央と奥のほうに密生しています。 糸状乳頭の表面=上皮は角質化しているために糸の様に見える事があり 先の方は、さらに尖った突起に分かれています。 但し、この糸のような形をした、ビロード状の糸状乳頭の長さなどには、個人差があり 人によって、長いことがありますし、老人では一般に長いです。 (長い人は舌苔もつきやすいです。) また、緊張や、口呼吸により口腔内が乾燥すると糸状乳頭は厚くなり その隙間に食物残渣がたまりやすくなり、食後の口臭を起こします。 ○このような糸状乳頭を持つ人は、特に注意が必要です。 *規則正しい生活を送る事と *舌をしっかり使う事(十分な咀嚼と会話) *平常時に、新鮮な唾液の分泌を図る さらには、過剰に付着した舌苔を適度に除去する必要があります。 (決して、取りすぎないこと) ○食事や嗜好品に関する注意。 *アルコールや、甘味飲料を飲むことは、口臭を悪化させます。 *喫煙は、悪影響を与え、しばしば舌苔を黄色く変色させたりします。 *コーヒーの多飲により、糸状乳頭が茶褐色に変色し 焙煎成分の付着で、コーヒー臭、コゲくさい臭気に発展します。 このように、老人や糸状乳頭が長い人の場合は、一般事例に比べて 一層の口腔内衛生の保持と、口腔内乾燥の予防、舌苔のコントロールが必要です。 ○「舌苔(ぜったい)」に対しては誤解。 口臭関係の本には、まるで公式のように「舌苔(ざったい」が口臭の原因であると 書かれているために、少しでも舌苔が有ると、とっても悪いことのように神経質に なられる方がいます。 しかし、正常な人にも舌苔はありますし、ある程度の舌苔は、口腔の機能を 正常に営むために必要なものです。 正常な舌苔と、病的な舌苔 ジャンル別一覧
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